本の分類

表現形式で本を分類します。ここでいう表現形式とは、文芸、マンガ、評論など、 内容ではなく、表現手段のジャンルです。それと同時に、娯楽を目的とした本なのか、実践的なアウトプットを想定した本なのか、言葉で議論のやりとりをするための本なのかなどを分けていきま す。 まず、娯楽の本としては、一般的には小説やエッセーが入ります。文学や美術関係でいえば、文学研究、美術研究以外のものです。芸術書も娯楽本のなかに入ります。 次に、実践的なアウトプットを想定した本には、実用書や実務書が入ります。実用書とは、おもに家庭のなかでの事柄や娯楽の実用に使われる本です。料理や旅行の本が中心で、その多くが女性向けです。この実用書に近いものとして実務書があります。仕事などのやり方が書いてある本です。 教育や法律など専門家向けのものがほとんどで、医学書や理系の技術書なども、それを使って何か をするという意味では実務書の仲間と考えられます。 最後に言葉で議論のやりとりをするための本として、いわゆる学術書などがあります。それを読んで何かをするということもあるでしょうが、学術書の著者が期待するのは、ほかの学術書の書き手からの反応です。 古本店でのこうした取り扱いは、その本のもともとの作り手である版元の出版社や著者の意図に 従う必要などまったくありません。例えば写真が美しい料理本であれば、実用書ではなく、娯楽の ための芸術書として売れる可能性もあるのです。